2023「因幡の白兎」後編

仕切り直しとなった時刻は12:30。

再スタートと同時に急いで戦線に向かう赤チームの兵士。

これまでの戦況がリセットされた為、最もエネルギーを割かなければならない時間です。


攻めと守りは自主的にプレーヤー同士で心掛けなければなりません。

この時ちょうど昼の時間と被ったこともあり、食事を取る間も歩哨を必要としていました。


因幡ではリアルタイムでドンドン進行している為、前線の応援だけではなく 何処へどのくらい人員を割く必要があるのかを考え、リードする事もプレーヤー自身及び指揮官の仕事となります。

 赤チームは三度目の司令官交代により、着任早々ガイスーさんは大忙しとなりました💦

しかし、不慣れなところを自分が慣れるまでの冷静な時間に置き換え、無理な攻めをせず「施設の防衛」を計り全体を強固し、最小限の攻撃で最大を得る「単独潜入」を仕掛けます。(上手い!)

一方、黄色チームは再開早々青チケットを切って来ます。

狙いはアンテナの破壊。

徹底して赤チームに青チケットを切らせない戦術です。

アーマー兵を敵アンテナ前方向に展開させ、怯んだ隙に乗じ破壊する攻撃作戦です。

作戦が成功し赤チームのアンテナは破壊されますが、すぐさま対抗しアンテナは復旧されます。

今度は黄色チームのアンテナ周囲の竹藪に対し、赤チームは青チームの車両による「Back up」を要請。

逆転し黄色チームはアンテナを破壊されHQとの連絡が途絶えます。


フィールド中央はバチバチの最前線!攻守 優位エリアを取ったり取られたりの激しい戦いとなります!!

しかし…このクソ忙しい時にやって来るのは泣く子も黙る「国連視察団」。

彼等はジュゲーム条約に基づき、各陣営に対し違反は無いか厳しく取り締まります。


しかし査定はチャンスでもあり、国連が好んだ対応であればボーナスポイントも加算されます!

対応がミスればマイナスポイントにもなる為、両陣営丁重にもてなします!(笑)


司令官は前線のコントロールを行いつつも国連を相手にする為一苦労…💧

しかし視察団はお構いなしに粗を探してはポイントに結び付けて来ます。


そんな傲慢な視察団が陣から離れる時、ちょっとしたトラブルがありました。

一般市民の一人が視察団に近づき、何やら不満を述べて銃を突き付けて来ました!

しかしSPが即座に対応し団長は無事に至りましたが、これにはサメニスタンの情勢が伺えます…


サメニスタン共和国では国内紛争が絶えまなく、通貨が下落し財政不安が一般市民を苦しめています。

政界の汚職は公安にも及び、隣国の援助も虚しく国連が機能していない事に不満を感じている事は確か。

一般市民の憤りも直接的な行動に変えたのでしょうが、嘲笑うかのような団長の態度…サメニスタンに未来の展望はあるのでしょうか…(笑)

こうしている間にも各エリアでは死闘が続いています。

数々のドラマは至る所で発生しており、全てのイベントを因幡では見たり聞いたり出来る訳ではありません。

孤独に戦線を維持する者もいれば、チームで問題を打開する為に身を犠牲にしている者もいるでしょう…

遺憾にも負傷し野戦病院に入院している者も、皆が一丸となり勝利に向けて楽しんでいる真っ最中です!


破壊されたアンテナを復旧し、黄色チームはHQとの通信が回復します。

赤チームは「単独潜入」に期待したものの、工作員がフラックの奪取に失敗し敵にHITされ捕まってしまいます…

しかし、どうゆうわけか捕虜を尋問せずに「負傷者」のまま帰してしまします💧

(因幡ではHIT者は「負傷者」であり野戦病院で復帰出来る方です。)

ミスやラッキーによって予期してないことや、想像以上の変化が生まれる事も因幡ではあるあるです。

それでも互いに交渉チケットを何処で使うかを計算しつつ駒を進めなければ不利になる事は間違いありません。

確実に勝利を得る為には、より多くの青チームに対する依頼回数が必要となり、地味なミッション(自陣内のパトロールや施設の防衛)を繰り返しながらもポイントを稼ぎ、交渉チケットを一枚でも多く確保する事がキーとなります。

そんな力を溜め込む間は戦場も静かになり、競り合うだけで時間は過ぎて行きます。

しかしこの旅行者?いや…何者かもわからない二人組が一般市民の喫茶店「Jikosekinin」を最後に、何処かに消えてしまった後から戦場に大きなうねりを呼ぶことになります。


フィールド中央に狼煙が上がります。

先に仕掛けたのは赤チーム、敵のアンテナ破壊の為 青チームに依頼したスモーク戦術です!


地味な戦術ですが、白煙は瞬く間に拡がり約3分間は周囲の視界を奪います。

その間竹藪に進軍した赤チームは、中央を守っていた黄色兵士と激しい撃ち合いに競り勝ちアンテナの破壊に成功!ここまではセオリー通りの戦略かと思いました。


しかし、続けて赤チームは装甲車をL字脇までBack upさせ、指定位置でヌーノレイの展開を希望します。

それに理解出来ない位置へのスモークの依頼を同時に発動するよう要求して来ました。

K-19…?本当に意味があるのかはわかりませんが依頼通り散布します。


東部戦線のエリアにスモークが漂い、この布石により黄色チームはつられて東部戦線に部隊を割いてしまいます💦

そこへ現れたのはエンジン音を響かせ装甲車の後ろに続く大量の兵士!

指定通りの位置に的確に射線を塞ぐヌーノレイを展開させます!!


車両に帯同した兵士が次々に突破口を開き、戦力を中央に一点集中!言わば勝負を仕掛けて来ました!


素晴らしい攻略の為の戦術!戦争映画のようなワンシーンだよね!

これこそが因幡の醍醐味、戦略サバゲーが綺麗に決まった瞬間だったと思います!

いやぁ~凄い!一部始終を上から見ていた一同が ゾワッと身震いを覚えました。(笑)

後から回想してみると、赤チームの戦略目標はアンテナ破壊と中央の戦線を占拠する事は勿論、その後CQBエリアに雪崩れ込む算段だったのではないかと推測します。

ではなぜ東部戦線にスモークを撒いたのかの疑問ですが、単に車両に帯同した兵士を隠す為と思ってみていたけど場所が相当ズレていたんだよね…

でも実はこの時 黄色チームの野戦病院が赤チームに脅かされており、安易にベトナムルートから敵をこれ以上進軍させまいとする防衛心理を見越して東部戦線に黄色チームを誘っていたとしたら…


しかもその後 惜しみなくアーマー兵を土嚢ルートに矢状攻撃させ、あたかも逆サイドからも敵が来るかのように思わせて、左右に黄色チームが実際に分断させられてしまっていたなら…

そして手薄となるであろう中央を数で押すことを想定した計算の上でこのミッションを発動していたなら…?

この戦略における采配…いや助言を行った者は相当なキレ者だと言う事です。

因幡終了まで後わずか…

黄色チームはアンテナを破壊された事が最後まで響きます。

せっかくこれまで貯め込んだ青チケットを使用する事が出来ません。

かという赤チームも最後の一手に欠け、中央の占拠も徐々に押し返され残り6分というところで黄色チームのアンテナの復活を許してしまいます!


しかし!最後まで諦めず残りの時間で車両を要請、敵の司令部に自爆テロを試みます!

残り10m💦残念ながら自爆テロは失敗に終わりました…💧

赤チームも裏では「単独潜入」でワンチャンスを狙っておりました。

そしてフラックまで手を掛け開けようとしたところ!…見つかってしまい失敗に終わっております。

 

こうして2023年度の因幡は終了しました…

それでは全ての獲得点数の計算に入りましょう。


黄色チーム20155点。

赤チーム19975点。

今年は黄色チームの優勝となりました!!おめでとう!('◇')ゞ


もし…最後のフラックが取られていたら…(+200点だから逆転w)

 

そんなことも考えると、今年の「因幡の白兎」も最後まで互いの心技体を賭けた素晴らしい戦いだったと思います。

又、年々因幡は参加者の協力と協賛により、調整してはアップデートを繰り返して来ました。

中でも、関東からのスペシャルゲスト「泥沼野郎氏」の貢献は絶大でした。

https://twitter.com/doronuma_yaro

しかし、来年は一緒に遊ぶ最後になるかもしれません…

決意は話してはくれたけど、正直寂しくもあります💧

 

それでも目指すはオープンワールドで自由度が高いサバイバルゲーム!

 

全サバゲープレーヤーが唯一 一緒のルールで遊べるプラットホームこそが因幡であり、目指すは神ゲー、いや、神サバと呼ばれるイベントにしたいものです!(笑)

 

それでは!来年も因幡の~

有難う御座います!m(__)m

来年もまた楽しみにしていて下さいね~♪

 

最後に参加者の皆さんが撮って頂きました映像、写真、ブログを御紹介したいと思います!

まだ「因幡の白兎」を知らないお友達もいますw

そんなお友達にはこれを見てもらうようお勧め下さい!(笑)

副大統領のサバるんるん


hasehase military

Mサバ モアさんの奮戦記

団長:終盤の指揮、君の采配なの?

謎の男:いやぁ…ちょっと…

団長:HQ、HQ来年、彼、僕のチームの司令官ね。

HQ:こちらKQ、H…Q …了…ガガッ…ピュ~ーー…