素晴らしい写真ですね~♪
こちらは10月7日、8日に開催されました「因幡の白兎」というP.U.Tが送るスペシャルイベント。
本戦幕開けの当日、早起きしてジョーズポイント山頂から朝焼けを捉えた一枚です。
もう一ヶ月前の事なんですね~💦
ファインダーを確認しシャッターを切った光景がまだ鮮明に残っております。
さぁ!これから因幡の戦いが始まる!
朝日を見た瞬間、そんなワクワク感と「やらなきゃ」という緊張感が入り交ざった複雑な感情が湧きました。
これは少し前のフィールドの様子…💧
フィールド整備を始め「映える戦場」をテーマに、肉体的な労力を厭わず集まった有志の方々の協力により今日があるということ。
又、前回上手く行かなかった因幡の改善点を見直し、より素晴らしいイベントとなるよう参加者でもある皆様の声に耳を傾け、P.U.Tでは改善策を練りに練って参りました。
だからこそ、今回は特に「失敗したくない」というプレッシャーを強く感じたからかもしれません。
参加して頂いている方々全員に感謝しておりますが、その中でも素敵な写真を撮り納めるカメラマンの龍さん。
プレーヤーでもありブロガーでもあるhasehaseさん。
普段はガンスミスとして皆さんの銃のカスタマイズや修理をしている山内工房さん。
仕事や個人の楽しみとしてではなく、皆さんも一参加者として「因幡の白兎」を楽しみながらプレーしてもらえている事には本当に感謝です!!(写真や映像の御提供有難う御座います!この場を借りてお礼申し上げます💦)
前夜祭では遠路遥々参加頂きました方々、この日の為に持ち寄った差し入れやお土産等沢山頂きました!!
貰うばかりでなく、こちらからも宮城名物牛タンを焼いてはお・も・て・返・し!
遊ぶ側も、もてなす側も御互い気を遣って「遊びに」敬意を払います。(笑)
一緒に美味しい酒や肉を食らい、サバゲの話が酒のつまみになれば宴は最高潮へ!
火を囲み、ふと周りにいる仲間達が共通の趣味を持った友人だと言うことをJPでは改めて気づかせてくれます。
何より嬉しいのは、この日を待ち望んでいた話が皆さんのところから聞こえて来ること。(笑)
それこそが運営冥利に尽きます!
参加して楽しんで貰う事でエネルギーを貰い、そのパワーでより良い「因幡の白兎」が出来上がるというサイクル!
全ての感謝の意をしっかり挨拶にまとめた泥沼野郎さんはもう、ミスター因幡でいいっすよね♪(笑)
そうして持ちつ持たれつ、ジャンルを問わずみんなが一緒に楽しめる「因幡の白兎」
このとんでもないイベント、今年はどんなゲームになったか一緒に記憶を巻き戻してみたいと思います!
そうそう、今回はスタートの仕方から既に変更がありましたね♪
これまではフィールド外から「よーいドン!」で荷物をガチャガチャ司令部まで運び、わずか10分の猶予でゲームがスタートする鬼畜な開幕でした。
しかし、参加者の一人から「出会った瞬間にスタートでは顔合わせや挨拶は勿論、チームとして作戦すら立てられないよね…」と言うごく当たり前の意見を頂きました。
そこで、朝礼までの間に自陣に自分の荷物は余裕を持って設置できるようにし、スタートは司令部の設置と司令官の任命を皆さんの協力で担ってもらう事に分けました。
考えてみれば、始めの頃はローカルなイベントで気心知れた方々の間でやってたものが、今や東北六県に留まらず関東、関西方面からも足を運んで頂けるビックイベントに成長したこともあり、ワッとと集まって誰が誰だかわからない状況でゲームが始まるというのは、既に合わないゲームシステムであり改善が必要だったと言う事です。
ただ参加するだけでなく、協力者として案件を発案し運営陣が検討してアップデートが計れるということは、今後も皆さんの想いによってP.U.Tのイベントがドンドン面白くなって行くということ。
こうした「気づき」も皆さんから上がる事はとても重要な事であり、感謝しなきゃいけない大事な事かと思います。
さぁ!司令官もなんとか決まりスタートです!
最初のミッションは「防火用水の設置」となります。
これが完了しないとフィールド内での煮炊きは危なくて出来ません!(笑)
そうそう、ここも去年から改良が加えられてバケツが既に用意されている状況に変わりましたね。
去年まではやろうと思えばどこからでも水は汲める状況でしたが、確実に桟橋で汲むことになりました。(笑)
これもTVゲームだと「そこで水を汲むにはアクションボタンを押せ」なんだけど、リアルに変換するとなかなか運営の想定した展開にはならないんです…💧
ゲームにおけるシステムやバランス調整には頭を捻ります。
さぁ、初っ端から思い切った作戦を持って来たのは赤チーム。
「バウンティハンター」というミッション!
これはねぇ~運営陣としてはすっごい嬉しかった~(笑)
2年も前からミッションに組み込まれているのに、未だ誰一人としてやらないという…(爆)
しかし!このバウンティハンターというミッション、博打要素はあるものの敵一人をHITさせれば30点!
青チームのスポッターが付いて回りキル数を確認します。
相手チームにもカウンターのチャンスはあり、バウンティを返り討ちにすれば獲得ポイントが総取り出来ます!
今回は活躍しようとした場所がハードだったのか、敵から追われる形になったからなのか獲得した点数は30点(一人)だけだったけど、序盤は一気に施設防衛に成功しパトロールをこなす事で赤チームは計60点を叩き出します!
一方その頃、黄色チームは赤チームの水汲みを妨害するべく最前線で戦う三人の兵士がいました。
二人は早々に負傷し野戦病院に入院しますが、わずか数人の兵士で弾薬が尽きるまで前線を維持し続けます。
増援が到着し再び退院して来た二人の兵士と交代するまで赤チームに水を汲み取らせることなく妨害し続けました。
その時間は45分にも及び、赤チームはたまらず青の機械化部隊(アーマー兵)に「Back up」を要請。
無敵の攻撃は矢状方向 K L M N 14に貫かれ、やっとのことで水汲みを成功させます。
このカッコいいメカメカしいスタイルの機械化部隊もまた因幡では欠かせないユニットです。
コスプレとしてではなく、その特性を十分発揮させるべく因幡のゲームでは第三勢力(青チーム)の強襲部隊の役割として参加し、力で問題を解決します。
前回の因幡ではその無敵の強さ故にパワーバランスが崩れ、プロトタイプ固有のコントロール制御に問題がありましたw
しかし今回では何方の陣営の依頼かわかるよう車両やスーツにも識別マーカーシステムが導入されたこと、そして指揮官が帯同し行動時間のエネルギー制御管理、素早い動きを可能にするムーバブルフレームの採用に伴いヌーノレイシステムの展開は勿論、現場への急襲が格段に向上しました。(笑)
これもまた皆様の意見をもとに改善され、その期待に応えるべく楽しみながらも徹底した役割を担当しております。
そうした青チームの援護を戦略的に用いれば、何度か失敗した「通信アンテナの破壊」の成功率も上がります。
黄色チームは赤チームの無線を2回も戦略的にダウンさせHQとの連絡を途絶えさせて来ます!
赤チームは新たなミッションが発動出来ず、時間だけが過ぎて行く苦しい展開となりました。
赤チームは司令官を交代し、現場の視察を兼ね状況の回復を試みます。
しばらくの間、打開の手を考えていると赤の司令部に戦場で保護した一般市民が送られて来ました。
一般市民?とは、そのままです。(笑)
どこの戦場にもそこで暮らす農民や羊飼い、旅行者や反戦を訴える活動家、色々な人達がサメニスタン共和国にも暮らしていますw
彼等にも毎日の暮らしがあって目的があり、単なるモブキャラやお邪魔プレーヤーとしての存在ではないんです。
赤チームに保護された一般市民は戦場であるにもかかわらず、危険を顧みず電線工事に向かおうとしていたエンジニアでした。
しかし、ここは機転の利かせどころ。(笑)
電気工事が安全に行えるよう兵士を帯同させ要望を叶えてあげ、困っていた自陣のアンテナを復旧させる約束に合意させます!(エリアの一帯は立ち入り禁止のテープが張られ封鎖されましたw 見事に回復です!)
因幡では何時何処ででこうしたチャンスが巡って来るか分かりません。
一般市民は敵にもなり味方にもなり得ます。
武器は所持出来ないというルールがある為、擁護してあげれば友好関係が築くことが出来ます。
困った時には御互い様という発展もあるわけです。
片っ端から邪魔だと言って排除することも出来るけど(ルール違反ではない)一人の恨みはやがて大きな憎悪となり、関係修復が困難となれば争いは激化して行く事になるでしょう…まさに現実世界の縮図です。
戦場であっても人権を尊重し、声を掛けたり追い払ったり…上手に利用したり、利用されたりするから仮想ゲームではあるものの、因幡のサバゲーではリアルのような厚みを感じるわけです。
しかし通常のサバゲー感覚で遊んでしまうと、因幡ではその複雑さ故にプレーが分かりずらいという指摘を前回から受けておりました。
そこで青チームの法執行部隊(LE)にも厳密なルールとシステムの改定を行いました。
ゲームの中ルールがわからない方へのアドバイザー兼、善悪の行いをジャッジし捜査をする警察官と、法に準じない者への対処として特別なサービスを提供する部隊に役割を分けました。
警察官は各陣営に赴任し「管轄」という行動制限を持たせる事で、他のプレーを極力邪魔する事なく違反者の取り調べや、リアルにルールを守っているかどうかなんかも遊びとして「捜査」を導入する事にしました。
システムも警察官は本来の役割同様ちゃんと機関には署長がおり、捜査報告に基づき逮捕や制圧のジャッジを下しチームが対応します。
素晴らしいのは汚職や癒着すら行わせないよう交代制勤務と言った役割の徹底ぶりです。(笑)
一部のネタとして「わかる方だけ」の楽しみではなく、因幡ではみんなが「ゲームとして楽しむ」ことをルール化し、役割を持って遊びながらコスチュームプレーが出来るという、言わば誰もが一緒に楽しめる究極のサバゲーとなっているのです。
戦況は赤チームの旗色が悪く、負傷者が増加し続けフィールド中央からの侵攻を食い止める事が出来ません…
黄色チームは押しに押し、フィールドMAPの三分の二を掌握します。
更には野戦病院の占拠に成功!
入院患者は大入りで赤チーム兵士の復活を阻止します!!
そのまま赤のフラックに向かえるほど、戦いは黄色優勢で事が進みあわや…というところで、赤チームが青チケットを切り「メディカルスタッフの派遣」で入院患者を一気に退院させ押し返します!
しかし、ここに来てHQでは深刻な報告が次々と寄せられ続けていました。
識別が出来ないのか青チームの法執行部隊が任務中次々にHITされ、一般市民もまた突如として襲われHITとなるケースが相次ぎ、警察官(LE)は大忙し💦(笑)
ここまではゲームの進行上あり得る想定範囲内の「出来事」ではあるものの、戦場が無法状態と化すだけでなくリアルでゾンビ行為やデットマーカーの不主張、基本的なルールの違反者が続出し対処が 最早ゲーム内で対応出来るレベルではない…というものでした。
夢中になるあまり因幡が「ある一人の楽しみに」変わってしまった…という事です。
とても残念だったことは、改善として挑んだ「因幡の心得」が活かされなかった事です。
(朝には各将軍から注意喚起、よくある事は紙にまで起こし司令部に貼り付けていたヤツ)
因幡での楽しみ方は自由ではあるが、プレーしているのはAIではなくリアルな人間であり、御互い何かしら因幡のゲームを盛り上げ、楽しくさせている仲間でもあります。
これ以上みんなで楽しむ因幡がおかしな方向に傾かせるわけには行きません。
両軍を撤退させ、もう一度「何故因幡が楽しめるのか」を全員に考えてもらい「一人の楽しみとなってはいけない」因幡とはそういう世界観であることを改めて協力してもらう事にしました。
→ 後編に続きます。