さっきまでの青空は黒い雲に変わり、因幡の戦いに雨がやって来ました。
この男の電撃的な一撃により、天のバケツが割れたがの如く土砂降りとなります…💧
フラックが落ちたので、仕切り直しとなり10分の休憩を挟み再開します。
雨であろうがまた元気に出陣して行く参加者の姿は真の戦士です!
しかし、ここで本当に想定外の事が起きてしまいます…
今回はHQにタープを掛けていなかった為、全ての機材が雨水を被り運営の機能がストップしてしまいました…
「因幡」ではよく「悪天候により通信が不能」とか「砂嵐により応答できない」などゲーム進行上の出来事でしたが、現実に無線やマイク、タイマーが不調となり使用が不能…これまでの点数集計表が雨で用紙が溶けて行く始末…
ゲームは再開されたものの本気で復旧が出来るかどうかが危ぶまれました。
ゲームに中断はないのか、このまま続けるのか?
かつてこれほどのピンチがHQ(運営)に来るとは思ってもみませんでした…
しかし、その間も容赦なくフィールドでは戦が続いています。
雨に濡れながらも野ざらしの戦線を維持したり、濡れた地面を這いながら攻撃を続けています。
まさに戦場、天候など関係ありません…
リアルにゲームでありながら、一番ハードで厳しい「因幡」となりました。
理不尽で不都合はこれまでと同じ。
運営の為に今回だけ特例を作るのは、今そこで戦っているプレーヤーに失礼なことです。
なんとか復旧を試み「因幡」の続行を決意します。
何とか無線を回復させることが出来ました。
やっとの事で黄色チームの「Back up」の要請を受け付けます。
しかし指定の場所がデルタ26との事で、雨の影響なのか戦線が空いた場所から黄色の本陣に向け、赤チームが一気に雪崩込もうとするタイミングだったのかもしれません。
状況は大分進んでおりました。
赤チームはフィールドの半分以上を掌握し、発令した「敵アンテナの破壊」で黄色チームとHQの通信を途絶えさせ、きっちりダメ押しを決めて来ました!
黄色チームも何とか反撃しアンテナの復旧を目指しますが、ここでも不可解な事が起こります。
黄色のアンテナを開き直してもしても、確認すると傘は閉じられたまま…
黄色チームのメンバーも本当に回復させたのか疑心暗鬼に。
当然HQに完了の報告を上げられぬまま時が過ぎて行きます…💧
そんな中、国連の視察団が戦場の状況を確認に繰り出します。
泣く子も黙る視察団。
彼等はサメニスタン共和国に平和の均衡を保つ重要な役割を担っています。
逆らったり機嫌を損ねると大減点です!!(笑)
上手く持ち上げ、ボーナスポイントを得るチャンスでもあります!
しかし…あろうことか一般市民の大きなお世話によって黄色チームの司令官が殺害されてしまいます。
噂では視察団に紛れた赤チームの一人が暗殺を目論んだとか、視察団の一人が裏切ったとの憶測が飛び交いましたが、実際はコーヒーショップを営む善人の主人が何故か衛星電話を持っていた事で、その電話を使って青チームの無線を傍受しHQに連絡を試みる企てがバレて逮捕、処罰となったようです。
この時は意味が分からず「何故」そこまでして黄色チームはHQとの連絡を欲したのかは分かりませんでした。
一方その裏では黄色チームが大きな攻撃をして来ないのを見計らい、赤チームは虎視眈々と爆弾を作り始めます。
そうです。抜け目なく「自爆テロ」で追い打ちを仕掛けようとしていました。
しかも着実に爆弾を敵司令部で起爆させる為に、機械化兵団をデルタ22へ(黄色チーム司令部の目の前)「Back up」を要請し、先行していた爆弾を抱えた兵士と合流させ敵司令部に突撃させる大きな作戦を準備していました。
時は同じくしてHQに一般市民のエンジニアが訪れます。
なんでも黄色チームが長時間に及び使用出来ないアンテナ修理工事を依頼されたとの事。
確かにルール上では一般市民に何かを依頼する事は違反では無いのでセーフです。
しかし紛争区域では危険極まり無い行為なので、そこでの仕事は強く止めはしましたが、彼は黄色側に護衛を付けてもらって仕事を全うする覚悟のようです。(プロですね!w)
ここでも解説しちゃうけど、一般市民も「因幡」のゲーム内プレーヤーなんです。
モブなんかじゃなく、ちゃんとしたコスチュームを用意し道具も本当に使う。
撃たれたり死を覚悟しながらも、彼らの日常の本分を全うしようとルールに乗せて行動する。
これだからね「因幡」は深いんですよ。(笑)
彼の勇気ある行動のかいもあり、黄色のアンテナは復旧します!
が…しかしまたアンテナは閉じられました。
この時、ようやく不可解な意味が解けました。
黄色のアンテナの復活を阻止する為、赤チームがアンテナ破壊のミッションを「受注する事なく」破壊し続けていたのです。
正確には「受注したもの」として現場のプレーヤーは行動し続けましたが、途中の無線や口頭の連携が上手くなされない事から起きたミスなのか、はたまたルールを知らなかったのか…
黄色チームはちゃんとルールに準じて連絡を試みていたことに今更気付いてダブルガッカリ…💧
事実、かなりの時間 黄色チームはHQと連絡が取れないばかりか、司令官まで失ったという事になってしまいます。
残念ながらそこへ赤チームは先ほどの大きな作戦を依頼して来ました。
怒りはミスを誘発し最悪な方向へ転がります。
私は作戦内容を機械化兵団には伝えたものの「どちらからの依頼で」というワードを話していなかったのです。
派遣された場所には機械化兵団は到着したものの、黄色の依頼と思い攻撃が始まりました。
無残に赤チームの兵士はなぎ倒され続けます。
すぐさま青チームに作戦中止命令は出しましたが、雨に濡れた無線の不具合、更にはハンドマイクからは音が出ず、山の上から中止を叫ぶ肉声だけで対処することになりました。
わく司令官からは「何故そうなったのか?」「運営のミスならばもう一度行使出来る特権はないのか?」
と質問を受けましたが、私からは理由を説明し特権を与えることはしませんでした。
結果、もう一度赤チームは同じ作戦を決行し、敵司令部を見事爆破して200点は獲得します。
https://t.co/1obFGqksk2 ←Mサバ モアさんの奮戦記より。
黄色チームはなす術もなく、司令部に居合わせた大勢のプレーヤーが負傷し野戦病院送りとなりました。
しかし、途中で黄色のアンテナの復旧を依頼していたエンジニアにより、ここでタイムリーに無線が復活します!
急ぎメディカルスタッフの派遣をHQに依頼し、一気に入院患者を復帰させることが出来ました!
そしてその間にも東部戦線に進行していた部隊と連携してベトナムルートから「野戦病院の占拠」を試みます。
又、同時に車両で「兵の移送」を要請し、苦戦を強いられながらもフラックと野戦病院の王手飛車取りの反撃チャンスを狙っていたのです!
さぁ!これからか!?というところで、またもや別のイベントが襲います。
一般市民のジャーナリストがHQの本部へやって来ました。
彼はフリーの記者のようですが、身元はよくわからず謎めいたところがありました。
ずっとHQの様子を伺っていたらしく、パトロールや依頼により任務でほぼ留守にしたところにやって来て、突然青チームのメンバー二人を射殺します!
本部に残っていたのは私と空軍団長だけで、身構えて反撃するにも今日に限って武器を携帯してないという…💧
彼はスタコラ山を駆け下り逃走します!「コラ待てー!」とか言っていたのが今思うと間抜けです。(笑)
直ぐに空軍の力で犯人を追跡しますが、なかなか見つからない&捕まらない…(スゲー)
とうとう青チーム総出で彼の捜索及び射殺命令まで下ります。
これにより青チームの機能が数時間失われてしまいました。
とんだアクシデントで間延びした為、野戦病院の奪取は後援を送れず失敗に終わりました。
しかしフラックを目指す車両の中には、前回もそのまた前々回も「因幡」でフラックゲットをし続ける「疾風」の異名を持つ翡翠氏が搭乗していました。(かなり期待されていたのでしょう)
車両が到着するや否や彼は駆け出します。
その速さはまさに疾風!グリットマップはホテル2へ(敵司令部の真南)まで一気に詰め寄ります!
そこにチームDeep Onesのメンバー徹弥氏が、ガソリンスタンドの右裏から絶妙な援護射撃を仕掛けた事で、敵がそちらに釘付けとなり、足の速さで逆側からフラックを落とすという異次元コンビネーション…
ついに土壇場、2度目のフラックダウンを果たします!
彼らの活躍もさることながら、黄色チームは苦境に陥りながらも東部戦線からベトナムエリアまではずっと支配していたことが後でわかり、スタートから戦線を維持していたという事?(凄いよね!)
その足掛かりを効かし、戦況を読んで作戦を完遂させた…という事は見事と言う他ありません。
さぁ休憩を挟んだら、最後の勝負!
と、いうところで不意に黄色チームの一員から妙な質問を受けます。
「確認…なんですけど、赤チームさんは防火用水って汲みました?」とのこと…
初めは何の事か分からず、「ん?開始早々完了してるよ?」とは答えたものの、何故今になってこの件を聞いて来たのか…更には、開始から最後まで東部戦線からベトナムだけは黄色が譲らなかったことが気になり始めました。
「赤の桟橋で水汲みを阻止する為に待ち伏せをしてたのに、ずっと来なかったから…」
まさか!と思い赤チームに確認をしたところ、別の場所からくみ取ったことが判明…💧
つまり、始まりから黄色チームは元気が無かったのではなく、赤チームの水汲みを阻止するべく延々と守備に大人数をそちらに割いていたという事がやっとわかりました。
本来ならば赤チームは火器も使えない事になります。
又、過ぎてしまっているとはいえ、ゲーム終了まで40分前…どうやってもゲームの判定を変える事は出来ません…
仕方なく、防火用水の設置ミッションをそこだけ仕切り直しする事にしました。
最後の勝負は一気にカードを切って来ました。
両陣営青チームによる「Back up」の依頼です。
泣いても笑っても後はありません。前線に全兵力を注ぎ込みます。
が、しかし、両陣営で機械化兵団を依頼すれば、戦場でカチ合うのは必定…無敵のアーマー兵は御互いを止めるしかありません。(笑)
ほぼ依頼した通りの結果を見ることなく、互いに多くの犠牲者を出してしまいます。
最後に持ち札の多かった赤チームが賭けに出ます。
自爆テロ者を兵員の移送で敵陣営近くで降ろし、突貫させるというもの。(残り時間はたったの3分!)
車両によるガンナーの掃射が始まり、ここで最終秘密兵器「ヌーノレイシステム」が展開!
防弾の壁ができ、自爆者が降車しダッシュします!
しかし、残念ながらあと数歩の所で転倒…失敗に終わりました。
7時間の耐久戦が終わりました。
…が、何だろう…初めての感覚ですが、今年の因幡をやり直したいと思いました。(笑)
楽しくて最高の時間だったはずですが、今年の因幡は完全な失敗です。
確かに新たな内容を盛り込み過ぎた事もあるかもしれません。
でもね、わからないことがあれば周りに聞いたり、HQ運営に確認することだって出来るでしょ。
最悪、わからないなら基本のフラック戦をやり通すのもいいじゃん。(1キルだって貢献できるし)
なのに、後からになってゲームのルールがよくわからなかった守れなかった…とか。
今さらゾンビ行為や暴言、そこが射撃が可能な場所なのかどうか、果てはトイレをフィールドでって、そこまで耐久戦を強いてなんかはいませんよ…💧
本気になってもらえるほど面白かったのは運営として嬉しい限りです。
ですが、初めにも言ったじゃん。
遊びなんだから。(笑)
ちゃんとルールは事前に確認しようよ。それに言いたかないけど一般常識守ろうよ…
思い返してみて。
もしあの時ルールを守って水汲み場で争っていたら、黄色はもっと行動や点数が跳ね上がったかもしれんよね…
何度もアンテナを破壊した分だけ、赤はミッションをちゃんと「発動」さえしてたら、点数は倍近く取れたぜ。(笑)
一人で勝手に野戦病院に行ってフラックを変えて来たって点数にはならないんだから…
「因幡の白兎」は参加者が勝つ為には協力し合って、御互い必要な行動を自分で考えて「判断」するところが他にはない素晴らしいサバゲーだったはずでしょ。
そして何より、ルールに乗っ取ってプレーをするから「戦略サバゲー」が成り立つわけじゃん。
みんなも思うところはあるかもしれないけど、みんなのイベントです!
こんな事で台無しにするのはもったいないぜ。
2023年の「因幡」はもう始まりました。
P.U.T運営は内容の見直し、反省から改善する事をスタートしてます。
なので来年は良くなるだけだと信じています!
より一層の皆さんの御協力をお願いしたいところです。
※ 皆さんの写真は特設ギャラリーを設けましたので、こちらからお楽しみ下さい。