2020「因幡の白兎」後編

黄色チーム540点 VS 赤チーム520点。

黄色チームの「単独潜入」によりフラックゲットを許し、赤チームとの得点差はたったの20点・・・

復讐を誓う赤チームのスタートダッシュは、再開直後から火花の如く敵陣地に散らばって行きます。


青チームに「陽動作戦」を依頼し、中央エリアに攻撃を火力を集中させ通信アンテナを破壊します。

これで黄色チームは目と耳を失い、連携が取り難く各個撃破へと移行します。

土嚢ルートからはロシアチームが攻め上げ、べトナムから東部戦線まで一気にウクライナチームが押し込みます。

ほぼCQB以外の全域に赤チームが進出し掌握すると言う前代未聞の制圧を成し遂げます。

抵抗するも黄色チームは自陣に押し込まれ入院患者が続出します。

しかも野戦病院内まで赤チームの進行を許し、入院患者が復活出来ない最悪な状況に陥ってました。

入院患者はひたすら声を上げ続けます。

「助けてくれ~!ウァーー!!w」

奪還を目指すも、別動隊が通信アンテナを復旧させたことにより、青チケットを使い「メディカルチームの派遣」で窮地は凌げました。

この時、黄色チームの誰もが「もう駄目だ・・・」「ヤバい!」と思った事でしょう。

しかし、ここで赤チームはとんでもないミスを犯していました。

なんと先行し過ぎた赤チームは「野戦病院の占拠」の報告を司令部に伝えていないままミッション終了の時間を迎えてしまいます。

勿論その報告はHQにも届く事はありませんでした。

すなわち得点にはならなかった・・・と言う事です。

 

戦線に復帰した黄色チームの兵士達は、ここから怒涛の反撃に出ます!

意気消沈したかの様に思えた雰囲気を「アンテナの破壊」で目には目を「野戦病院の占拠」で歯には歯をの精神で覆しに掛かります!

ここから戦況は混沌の渦に飲まれて行きます。

赤チームはアンテナ復旧にてこずり指揮系統が混乱。

それに乗じ黄色チームは「野戦病院の占拠」を成し遂げ、赤チームの野戦病院の奪還を許さず連携した攻撃で戦力を削り取って行きます。

しかも復活が出来ない兵士数の頃合いを図り「自爆テロ」を敵司令部に定め敢行。

自爆者が現れた際に入る「着剣用意!!」の通告が、赤チームにとっては相当なストレスとなりました。

それでも黄色チームは司令部の爆破をより決定的なものにする為、攻撃隊を2班に分け、1班を任されたチームアウトロー率いる小隊が敵司令部正面から、2班は野戦病院を占拠したチームと合流した隊がガソリンスタンド裏まで詰め上げます。

最早これまでか・・・HQは青チームの要請もしくは「ブロークンアロー」を要求してくるであろう準備をしていた所、赤チームが下した判断は「メディカルチームの派遣」で自力で打開をするつもりです!

必死の抵抗で赤チームは退院してくる患者の復活を待ち望みます!

しかし・・・最後の退院患者の列が司令部に到着した際、悲劇は起きました。

なんと退院して来る患者の最後尾に紛れてついて来たのは敵のボマー(自爆者)でした。

数人の護衛もあり司令部の爆破に成功、赤チームの司令官はどさくさの銃撃戦で戦死、司令部もろとも壊滅します。

巧妙そして無駄のない動き。

この作戦を立案 実行していたプレーヤーは、実は皆さん御存知の「わく3」でした・・・

 

この日の為に当時使っていた古着を持ち込み、なんとも素人おじさん的変装を施し作戦に臨み続けました。

 

しかしその効果は絶大・・・

午前中に生じた「単独潜入」も、一度目の「自爆テロ」も全て偽装で騙したわく3でした。

ガチ装備を捨てた「グレート・わく3」

まさに!武藤敬司が悪の権化「グレート・ムタ」に変貌するかの如く、赤チームを地獄へ突き落としました。

この先は暗黒でした・・・

HQから赤チームに応答するよう無線で呼び続けます。

「赤チーーム!応答せよ!赤チーーーーム!!!」

しかし返答は返って来ず、司令官が不在のまま赤チームは各個戦闘を継続する他なかったようです・・・

一方その頃、黄色チームはミッションを成功させたことにより青チケットをゲット。

国連視察団の泥さん、青のチームの副リーダータージマンさんが護衛で平和の使者として黄色司令部に届けに行かせたはずが、思いもよらぬ事案が発生します。

一部の血気盛んな兵士により、青チームの兵士を人質にとり交渉を持ちかけて来たのです!

この背景には、まだこの時点でも黄色チームは獲得点数において赤チームに負けていると考えられていたから?

そこで、どうにか強請れば青チームがなびく算段だったのかもしれません。

密かに青のチームから救出に向かわせたエージェントも捕まり、事態は最悪な解決法で幕を閉じます。

殉職した青チームのメンバーを弔うべく悲愴にくれていたところ、HQ内で乾いた銃声が響き渡ります。

なんとそれまでニコニコしてお茶を飲んでいたワンダラーおじさんが、急遽 青チームのリーダーを暗殺。

個人的な恨みだったのか、このタイミングで? 意味が分からない・・・

即座に銃を取り上げ拘束し、下の牢屋に連行するよう指示します。

が、ここでミスを犯してしまいました・・・護送した一人を隠していた銃で射殺、二丁持っていたのです!

逃げ出す首謀者を迷わず後ろから射殺する「竜胆」隊員。

セミ3発で綺麗に仕留めるが、このくだりの無い流れで自分の任務を直感し果たした功績は大きい。

しかもこの間、赤チームから青チームの「兵士の移送」の依頼が入っています。

しかし、青チームにはリーダーが居なくなった為、副リーダーに権限を譲渡し対応が迫られる事態とならざる得ませんでした。

現地に向かった青チームは空との連携が断たれている為、独自の発想で「兵士の移送」を試みる事となります。

当初は座標ホテル11に向かうはずだったが、ホテル18に変更。

駐車場側から侵攻しフラックのゲット、野戦病院への進出、あわよくば敵司令部に直接攻撃を仕掛けるというもの。

しかし思わぬアクシデントが生じ、ホテル15,16,17,のいずれかで降車する事となります。


この時、黄色チームの司令官は再三HQに青のチームの要請を図ってはいたようだが、応じるはずはありません。

司令官が分からないところで一部の兵士の暴走により青チームを敵に回してしまった挙句、青チームも独自で動いている状況の中、当時黄色チームに言えた事は「テロには屈しない」という事だけでした。(笑)


第一波の攻撃はL字コンクリート中央から押し立て、防御陣を削りフラックゲットを狙い、第二波の移送されたチームによってフラックを狙う二段時間差攻撃。

あえなく黄色チームはフラックゲットを許し、両チーム自陣に戻り最終局面へと向かいます。

この時、時間は既に6時間45分を経過。

残り15分はどうなってしまうのか!?最後の最後まで今回の「因幡」は休む兵士はいませんでした!


黄色チームは何とか青チームを呼び寄せ、最後のチャンス「自爆テロ」に向かいます。

赤チームは自陣の防衛を固め、青チームに「バックアップ」を要請します。

ここでもハプニングが生じ、本来敵司令部まで車両を回したかったのでしょうが、敢え無く装甲車はスタックし、手前で降車した自爆者は司令部前で撃沈・・・

ここでゲーム終了の合図です。

最後は両チームの協力でスタックした装甲車を開放します。(笑)

これこそがフェアプレー!美しいフィナーレだったのではないでしょうか!(マジ感動した!)


お疲れ様でした。

いやぁ~、今回の「因幡の白兎」の7時間はあっという間でした!

年を重ねるごとミッションの活用も鋭くなり、より戦術的なサバゲーが具体化した表れとも思います。

特に点の取り合いが激しく、常に休めない状況下の中 皆さんナイスファイトだったと思います!

ざっと獲得点数の計算をしていて感じたのは、黄色は戦術的なサバゲーで点数を稼ぎ、赤チームは各個人戦が強く100近くデス数が黄色チームより少なかったのは驚きでした。

結果は黄色チーム1億2189点!赤チーム1億1961点!その差228点で黄色チームが優勝しました!

言うまでもなく億単位の点数は国連視察団の査定によるものです。(笑)

今回からは優勝チームには「因幡のパッチ」が授与されます!(待っててね♪)おめでとうございます!

尚、記念Tシャツも作成しますので興味のある方は是非、JPでお買い求め下さいませ!('◇')ゞ

さぁ!皆さんの「因幡の白兎」いかがでしたか!?

ここに記した出来事以外にも数々のドラマや珍事、思ったように進まずイラっとしたこともあったでしょう。

全てがリアルタイムで行われ、経験出来なかった事や後からその時の状況がわかった事もあるかと思います。

見えている戦いだけでなく、見えないところでの戦いもそこにはあったのです。

誰かがやってくれるだろう、そのうち何とか・・・なったでしょうか?(笑)

大きな渦の中に身を置き、今やれる事を一生懸命やり遂げた事が結果となりました。

今年の「因幡の白兎」は終了しましたが、これから先 チャレンジはまだ続いて行きます。

どんな活躍か今はわかりませんが、きっと皆さん一人一人の楽しさが「因幡の白兎」いや、全ての事を楽しくさせるに違いありません!

恐るべし「因幡」パワー!恐るべし「因幡の白兎」!

また来年お会い出来る日を楽しみにしてます!('◇')ゞ